2007年7月5日木曜日

諸費用、頭金、ローン、ランニングコスト

家を買うときには物件価格の2割以上の頭金が必要とよく言われますが、2割ないと買えないわけではありません。もし物件価格全額のローンが組めるなら、頭金はなくても家は買えるのです。つまり、ローンで足りない分だけの頭金があれば大丈夫、ということです。ただし、頭金が0円で済んだとしても、「諸費用」分の現金は、別途必要です。
諸費用とは、マイホームを買うときに必要となる税金や手数料の総称で、合計すると物件価格の5%前後になるといわれています。マイホームを買うことによって必要となるお金をまとめると、下記のようになります。

<はじめに現金で払うお金>

・諸費用
物件価格の5%前後が目安です。基本的に現金で払います。

・頭金(物件価格の一部)
たくさん用意しておくほど、あとあとの返済が楽になります。

・ローン(元本)
いくら借りられるかは、買う物件や借りる人の年収などで異なります。

・ローン(利息)
ローンの種類や組み方によって、金額が大きく変わってきます。

・ランニングコスト
管理費や固定資産税など、マイホームを所有することで必要となるお金です。

2007年7月4日水曜日

ローンに金利タイプ 固定型、固定金利選択型、変動型

住宅ローンはさまざまな金融機関で扱われていて、内容も多種多様です。それぞれ違う中で最も重要な違いは「金利タイプ」です。どのタイプを選ぶかで、同じ金額を借りても「いつ・いくら払うか」が違ってきます。
金利タイプは大きく3種類に分かれ、すべての住宅ローンはいずれかの金利タイプ、もしくはいずれかの金利タイプをアレンジしたものに当てはまります。金利の%だけを見るのではなく、自分たちのライフスタイルに合った返し方を考え、それに合うタイプを選ぶようにしましょう。

<主な金利タイプ>

・固定型
ローンを返し終わるまで、当初決められた金利が続きます。フラット35が代表的です。
毎月返済額が変わらないので、長期間の資金計画が立てやすくて安心ですが、ほかの金利タイプより金利が高めです。

・固定期間選択型
変動型の一種です。あらかじめ選択した期間は固定ですが、期間終了後はその時点の金利に変わるか、変動金利を選択できます。
固定期間が短いものは、固定型や変動型よりも金利が低めですが、固定期間終了後は金利がどれくらいになるか予想ができません。

・変動型
金利情勢に応じて、原則半年ごとに金利が見直され、返済額は5年ごとに見直されます。
固定型や期間が長めの固定期間選択型よりも金利が低めですが、金利が上昇すると利息が返済額を上回り、残元本が減らない可能性もあります。

<ローン選びはここをチェック>
・金利および金利タイプ
・最長返済期間
・借りる人に対する条件(年齢や年収など)
・保証料(0円から数十万円まで)
・借入額の上限
・返済方法
・繰り上げ返済の手数料
・各種保障内容(3大疾病保障など)

2007年7月3日火曜日

返済期間は1年でも短く

ほとんどの住宅ローンは、最長返済期間が35年に設定されています。期間を長くするほど毎月返済額は少なくなりますので、毎月の負担を軽くするために35年で組む人も多いです。
しかし、返済期間は「60歳-今の年齢」にするのが基本です。35歳なら25年返済。そうすれば、定年には無事にローンを終わらせることができます。もしその試算で借入額が足りなかったり、毎月返済額が多くなりすぎたら、1年単位で長くして調整しましょう。
1年短くするだけでも、返済総額は驚くほど少なくなります。

2007年7月2日月曜日

元利均等と元金均等

住宅ローンを返すときには、借りたお金(元金)と、それによって発生する利息を組み合わせて一緒に払っていきます。その組み合わせ方には2通りあり、最初にどちらかを選びます。
ローンを組みやすいのは、毎月返済額が一定になる元利均等ですが、最近は、当初の負担は大きくても、利息の支払いが少ない元金均等を選ぶ人も増えています。
期間を短くしたい・返済総額を少なくしたい・毎月ラクに返したい・・・自分がどんな返し方をしたいかによってベストな組み方が変わってきます。

<元利均等の返済方法>

家賃感覚で返済したい人向け。
元金と利息の合計が毎月一定の金額になるように組み合わせる返済方法です。(ただし、変動型や固定期間選択型の場合は、金利の変動によって金額は変わります。)
・毎月返済額 定額で安定
・総返済額  多くなる
・元金の減り方 当初はなかなか減らない

<元金均等の返済方法>

買い替えを考えている人向け。
毎月一定額の元金を返済していく方法です。残高が多い当初は利息がたくさんつくので毎月返済額は多くなりますが、毎月少しずつ減っていきます。
・毎月返済額  当初は多く、徐々に減っていく
・総返済額   少なくなる
・元金の減り方 当初から着実に減っていく

2007年7月1日日曜日

繰り上げ返済

「繰り上げ返済」とは、毎月の返済とは別にまとまったお金を返すことです。返済方法で説明したように、毎回の返済額には元本と利息が含まれますが、繰り上げ返済したお金は元金の返済だけに充てられます。つまり、その元金に対してかかるはずだった利息を払わずにすみますのでお得です。
しかし、ローンは基本的に毎月返済だけで返せるように組むのが基本です。最初から繰り上げ返済をアテにしすぎた返済計画を立てるのは危険。
また、繰り上げ返済時に必要な手数料はローンによってかなり違います。
資金計画に余裕があり、当初から繰り上げ返済を考えているのなら、そのあたりも確認しておきましょう。