2007年8月16日木曜日

住宅ローンの繰り上げ返済どちらを優先すべき?

住宅ローンの返済は、できるだけ繰上げ返済を利用しましょう。しかし、こんな場合もあるので、よく考えて、賢く選択したいものですね。

(YOMIURI ONLINEより引用)

Q:
《埼玉県草加市の主婦(35)の場合》・昨年、新築一戸建てを購入。2500万円の35年住宅ローンを、住宅金融公庫(現・住宅金融支援機構)の固定金利(3.03%)と銀行の2年固定金利選択型(1.25%)から半分ずつ借りた。・繰り上げ返済でどちらを優先すべきか。・3歳と5歳の子供がいる。手元に資金はいくら残すべきか。

A:
 子供の幼稚園代や教育費の準備が必要な時期なので、教育費積み立てのほか、予備費として半年分の生活費約200万円を引き出しが可能な口座に残し、それ以外の予算で繰り上げ返済を考えましょう。住宅金融公庫と2年固定の銀行ローンを併用していますが、銀行ローンの金利が上昇しても耐えられるかをチェックして、繰り上げ返済の優先順位を決めます。
 銀行ローンの固定金利期間終了時の残高は約1160万円。すでに店頭金利は3年固定で3・5%前後、10年固定では4%以上に上がっています。優遇金利を加味しても、改定後の適用金利は固定の1・25%から、3%台に上昇する可能性が高いでしょう。その場合、銀行ローンの毎月返済が現在より1万円以上膨らみ、5万円前後になると試算されます。
 公庫への毎月の返済額(4万8000円)や、年払いの団体信用生命保険料(約3万円)と合わせた負担額がつらい場合は、銀行ローンを金利改定前に繰り上げ返済すれば、返済額をコントロールしやすいでしょう。例えば200万円の繰り上げ返済で、銀行ローンの毎月の返済額は4万円前後まで抑えられる見通しです。負担額の合計がつらくないなら、公庫ローンも期間短縮型で繰り上げ返済するとよいでしょう。